光回線はない、というのは当たり前で、しかもADSLすらない。モバイル回線の4Gもつながらないのは当たり前、2Gくらいがまともにつながる。YouTubeはカクカク、ゲームアプリ「黒猫のウィズ」のダウンロードももたついてイライラする、これが僻地の現実です。
そして今回は、地方と都市部の金銭的格差を比較したいと思います。よく思われるのが、「田舎のほうが金かからない」という考えですが、そんなことはありません。むしろ都会の方が、お金はそんなにかからないと思われるからです。なぜなら、田舎で都会と同じように便利な生活をする、と思うのであれば、必然的に生活必需品の種類が多くなってしまうからです。
状況は、都市部に近い田舎ではなく、スーパーに行くまで車で15分の農村地帯とします。電車はなく、バスは2~3時間に1本。そうすると、生活必需品は次のようになるでしょう。
1.車
2.家
公共交通機関が発達していない田舎では、車は生活必需品になります。都市部に近い(近いといっても、田舎の感覚は1時間)ベッドタウンでは、それなりに都市部へのバスが走っておりますから、不便は感じることはありません。また、自転車で買い物に行けるため、車を持つ必要はあんまりないように思われます。
しかし、農村地帯では、車がなければ何もできません。私が住んでいるところは、スーパーまで車をもってしても15分かかってしまいます。車は生活の足なのです。
さて、この車、維持費がアホみたいに高い贅沢な使用となっております。手始めに軽自動車にかかる1年間の維持費を調べてみました。
軽自動車の1年間にかかる維持費
このサイトに掲載されている数字を見ると、約36万!!もかかってしまいます。しかし、これには都会での駐車場代月1万が加算されているので、それを引くと年間約24万です。つまり、月2万も使っていると考えることができます。雪が降らない地方では、スーパーカブなど、維持費が極端に安いバイクで十分ですが、北海道など雪が降る地方でバイクなんて乗った日には、死と隣り合わせになります。
対して都市部では、通勤のための定期代といってもせいぜい月1~2万程度です。たとえば、大宮から東京までの6か月定期は79100円です。つまり月2万円程度で済むというわけです。あれ、対して変わらないじゃん、と思うでしょう。しかし田舎は買い物に行くためには、わざわざそのためだけに時間を割かなければならないため、時間の使い方としても圧倒的に都市部の方が有利です。電車に乗りながら読書したり、スマホで情報集めたりすることができるなど、どちらがお得のように感じますか?時間的コストを見たら都市部に軍配が上がるでしょ。
次回に続く